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新米書店員が少しずつ読む本と仕事のことを綴ります。

子どもに何の罪もない

千葉県野田市で、小学校4年生の女の子が

家族から虐待を受け亡くなるという、

とても痛ましい事件がありました。

さらに、小学校や児童相談所もこの女の子を救うどころか、

虐待に加担し、結果的に追い込むような動きをしてしまいました。

この女の子は、自分の近くの大人どもに

なぶり殺しにされたのです。

勇気を出してSOSを発していたにもかかわらず…。

この事件の影響はとても大きく、

このような事件を二度と起こさぬよう、

子どもたちを確実に救うことができるよう、

国をはじめ様々なところで動き出しているようです。

この女の子の死を絶対に無駄にしないよう、

私たち大人がしっかりと胸に刻んで

行動しなければならないと、

改めて感じました。


ちょうど、現在読んでいる

「神の守り人 下・帰還編」にこのような一節がありました。

〜 頰に涙のあとをつけて、かすかに口をあけて、寝息をたてているアスラの寝顔は、あどけなかった。…あまりにも、幼かった。

喉元に、沁みるような哀しみがこみあげてきて、バルサは、ぎゅっと歯をくいしばった。

運命を司る神がいると、よく人はいう。だが、もし、そんな神がいるのなら、なぜ、こんな幼い子に、これほどむごい運命をあたえるのだろう。

バルサは自分の寝台に腰をおろし、短槍を膝のあいだに立てて、額をつけ、目を閉じた。 〜

事件で命を失った女の子が、

天国で笑顔で、楽しく遊んでくれることを願います。