「蒼路の旅人」読了。
平成最後の日、「蒼路の旅人」 (上橋菜穂子 著 新潮文庫)を読了しました。
タイトルに『旅人』とあるように、この作品の主役はチャグム。
バルサやトロガイなどの主要キャラは出てきません。
物語のほとんどが、新ヨゴからサンガル王国、タルシュ帝国へと連行される
船の上での物語。
単調になりがちの背景ではありますが、チャグムをとりまく登場人物との関わり、
その中で見えてくる国同士の力関係など、新しい様々なことがわかってきて、飽きさせません。
今回、謎を秘めた影のある男、あのヒュウゴも登場。
チャグムとセナのほんのり甘い関係も微笑ましい(^^)
そしてこの「蒼路の旅人」の最後は、びっくり意外な展開へと。
これまで出会ったすべての人や出来事がチャグムの糧となり、
力を添えて勇気を与え、大きな嵐に自ら飛び込んでいくのです。
次はいよいよ、『守り人シリーズ』の最後
「天と地の守り人」3部作を残すのみ。 ※短編集は別にありますが
新元号「令和」のはじめも、この勢いを維持して
このシリーズを駆け抜けようと思います。
気持ちを新たに、仕事も読書もがんばりますよ(^^)